アイルランドワーホリ日記(2022~2023) ~ニート羊は英語で話す夢を見るか?~

我、古今東西の酒を愛する日本羊なり!ワーホリにかこつけてアイルランドでビール三昧。語学学習...?知らない言葉メェねえ。

西洋は日本人をコロナを以て祝福する…

 これが我々の祝福だ…。

陽性

 コロナ陽性(COVID-19)になった。今日ランチを食べた後、ホスト先にあった鼻グリグリキットを借りて調べたところ、以上のように言い逃れできないほどくっきりとした線が浮かび上がってしまった。「C」は検査自体がちゃんとできているかどうかを示すもので、「C」が出れば検査結果が有効ということになる。その上で、Tのラインが出れば陽性、出なければ陰性という判断だ。

 

 検査は意外とあっさりしていて、まずは自分の鼻をよく噛んでから、検査キットに入っている長い綿棒を挿入し、中で3回程度こするように回転させる。インフルよりソフトでOK。綿棒を取り出して、キットに入っている簡易スポイトのような容器の中に、鼻につけた側が下になるように収納し、同じくキットに入っている検査薬をスポイトの中に注ぐ。その後、スポイトを検査シートの窪み(Sと書かれている場所の左側)の真上に持っていき、スポイトの中間あたりを押しながら5滴水滴を垂らす。この状態で15分待つ。たったこれだけだ。便利になったものである。

 

 当然の如く自室待機を命じられ、今日から食事も自室でいただくこととなった。幸いにも私メェの与えられている自室はトイレとシャワーが部屋の中に備えられており、ファミリーと共用するものはキッチンでお茶を入れる程度なのでそう多くない。お茶やマグはこれまで通りセルフでOK、食材や冷蔵庫を触るときにはファミリーに声をかけるというルールになった。

 

 マスクをしていれば買い物はOKとのことで、早速スーパーで必要なものの買い出しへ。とりあえずのど飴、次にティッシュだ。と意気込んでみたものの、かなり広いスーパーにもかかわらず、飴が全く見つからない。キャンディー、キャンディー…と考えていた私メェの前に現れたのはまずコイツだ。

 うむ、間違いない。おそらくヴェルター○オリジナル的なあれだろう。特別なやつ。が、その味を思うとのど飴にするにはくどい気がした。できれば柑橘系のはちみつキン○ンのど飴とか、スッキリ系の龍○散とか、そういったものの方が飽きずに舐め続けられそうだ。

 

 次に目に飛び込んできたのはこれ。

 …どう見てもキャンディーではない。ではないのだが、キャプションには『キャンディー€0.90』と書かれている。いやでも、形状的にも、その6STRIPS的にもやっぱり違うのでは????と思いつつも、ほとばしるレモンの瑞々しさに負けてこちらも一緒に購入することにした。

 

 結果としては、レモンはハ○チュー的なものだった。なるほど、CHEWYってそういうことね。あーはいはい。あーねー…。しかも味があまり美味しくない。ハ○チューのちからってすげー。対してヴェル○ーズオリジナルは、思っていたよりミルク飴に近く、癖がなくて意外といけたのだった。これから数日間、一緒に頑張ろう同志よ。

 

 コロナの症状だが、昨日のブログにも書いた通り、発症1日目の夜は風邪の諸症状が全てでた。が2日目は朝からほとんどの症状が消えていて、喉の痛みと咳痰だけが残った。3日目も同様。痛みはだんだんと落ち着きを見せてきているように思えるが、咳がなかなかしぶとい。ワクチンは日本で3回接種済みだ。(オールモデルナ副作用ギンギン)

 こちらの対処としては、あったかくする、早寝早起き、解熱剤を飲む(喉の痛みが緩和される)、咳止め薬を飲む(喘息用)、ご飯をちゃんと食べる、できるのはこのくらいだ。元々私メェは喘息予備軍で春先と秋口にそれぞれ喘息の発作が数ヶ月出てしまうため、日本から咳止め薬をもらっていた点は大きかったかもしれない。解熱剤は本当はこんなところで使いたくないのだが、背に腹は変えられないということで、バファリンを1回1錠ずつ(本来は1回2錠)朝晩に飲んでみることにした。バファリンの半分は優しさでできているらしいから、もしどちらかがプラセボだったらどうしよう、などと適当なことを考えながら服用した。当たり前だが右も左もちゃんと効いた。そして僕はロキソニンだけは最後まで持っておく〜。

 

 まだ症状が治まったわけではないが、総評としては、ちょっと咳が強めにでるただの風邪というくらいだ(あくまでも私メェにとっては)。喘息持ち&アレルギー持ちで、良くも悪くも咳き込むことに結構慣れているから、ひどく発作が出てしまった時と比べればそう悲観するような状態ではない。おまけに最近はぼっちすぎて早めに睡眠を取っていた&街と家を2往復すれば自動的に2時間のウォーキングに換算されるため、体力づくりもバッチリだった。何か喋ろうとすると咳が出るが、まあ一人でカタカタキーボードを打つ分には咳も出ないので安静にしていれば恐るるに足らず。どうせニートだしな。

 

 まさかこんなに早く感染するとは思っていなかったため、なんだかんだマスクには一定の効果があるのだと身を持って思い知ることとなった。コミュニケーションの都合上、こっちでは外すように言われるが…。それと、日本で飲み歩いていた頃は全く感染しなかったのに、ほぼ家と学校を往復することしかしない真面目な語学学校生になった瞬間にコロナにかかったのはどうしてでしょうね、神様。謎は深まるばかりである。

 

 明日からまた学校が始まる予定だったが、この調子では数日間ガチのニートになりそうだ。みなさんも体調にはお気をつけて。月曜日もご安全に!(熟語の答えは明日発表します、多分)

風邪をひいた羊

 1週間分の授業を終えて緊張の糸が切れたのか、金曜午後から急に体調が悪くなった。

 

 金曜夜はどこかのパブでアイリッシュミュージックを聞いてギネスをキメる決心をしていたので、学校の図書室で少し勉強して、市の図書館に寄って、パブを探して…と思っていたものの、15時を過ぎた頃から図書室の椅子に座っているのも辛くなり、急遽帰宅。体温計はないので熱があるかはわからないが、喉の痛み、頭痛、悪寒、咳、くしゃみ、鼻水と、CMに出られそうなくらい見事に風邪をひいてしまったようだ。マザーに事情を話し、パジャマに着替えて、一旦寝ることにした。数年前に旅行でアイルランドにきたときも、7日目に体調を崩してドバイの空港で寝込んだことを思い出した。

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 もしかしたらコロナかもしれないし、こりゃ隔離かな。晩御飯どうするのかな。と考えていたものの、いつも通り18時に夕飯の声がかかり、降りて行ったところ食卓にメンバーが勢揃いだ。なるべく会話をしないようにしてもマザーがお構いなしに話しかけてくる。隣のイタリア人は明日フライトを控えているのでかなり忍びないのだが、彼も特段気にする様子はない。西洋人にとっては風邪やコロナとはそんなものなのか…?身近にコロナの人が出ただけで大騒ぎしている日本とは、一応同じ島国ではあるはずなのだが、根本的に何かが違う気がした。

 

 そして今日、たくさん食べてゆっくり寝たおかげで、喉の痛みと咳が少々残るが他の症状はあらかた回復した。マザーに「今日はどこに行くの?」とナチュラルに聞かれたので、買い物がてら海沿いを散歩してみようと散策に出かけることにした。(日本では真似しないでね。)

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 まずは昨日行けなかった市の図書館へ。中はびっくりするほど狭くて逆に驚いた。子供コーナーが別室扱いになっているので、そちらが広かったのだろうか。

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 雑誌コーナーには、『にぽにか』というジャパニーズカルチャーを紹介している冊子があった。ジャポ○カ学習帳と何か関係があるのだろうか。中身はザ・外国人の好きな日本という感じだった。図書館へは、イェイツの詩集があればと思って寄ったのだが、残念ながらお目当ての本は見つけられなかった。わずかだが自習コーナーがあったので、今後少し使わせてもらおうと思う。

 

 気を取り直して水辺の散策へ。

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 ゴールウェイは海沿いの街で、上記の写真はすぐ海につながっている湖のもの。水質が綺麗で、浅瀬なら水底まで見通すことのできる透明な水がゆらゆらと静かに波打っていた。海が近いので、風には塩気が混ざっていた。

 

 道の途中で、エイドリアン・マックゴーワン(Adrian McGowan)という人の墓標を見つけた。何か著名な人や偉人なのかと思いネットを漁ってみたが、伝記物の映画があるにも関わらず、イマイチどんな人物なのかわからなかった。没年から、なんとなくIRA関係なのか?と勘繰ってしまうが…。誰かご存知の方がいたら教えてください。(とても気になる。)

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 湖沿いにまっすぐ歩いて行くと、ホームセンターとスーパーがあるエリアにたどり着くのだが、歩いている途中で財布やカードを忘れたことに気がつき、仕方なくそのまま帰宅した。家に帰るとイタリア人は出て行ってしまっていて、代わりにオランダ人が新しく入ってきていた。若々しいイタリアボーイとは対照的に、落ち着いたオランダマダムだった。振れ幅がすごい。マダムは実家で犬を飼っているらしく、サミー(ホストの飼い犬)に興味深々だった。風邪っぴきにもかかわらず、またしてもみんなでご飯を食べることになってしまった。しれっと出てきたタイ米も相まって、もうここでは何も気にすまい。何気に、食卓に初めてソイソースが登場したのだが、マザーが何にかけるつもりで出してきたのかは分からなかった。ソイソースあるんだ…。

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 食卓についている間、マザーの孫(1歳児くらい?)がリビングで遊んでいて、リビングの大きなテレビは孫用の幼児チャンネルが独占していた。マザーはいくつかの歌を口ずさみながらも、今日は一日中これ(幼児チャンネル)で気が狂いそうだ、と言っていた。この現象は国に関係なく共通なんだなぁ。個人的にはこのくらいの英語レベルがジャストフィットなので、マザーの気が狂わない程度にどんどん来てくれ孫よ。

 

ひつじのお気に入りはこちら↓

中毒性あるなこれ…。

 

 明日には喉の調子が良くなっていることを願って、今日も早めに休もうと思う。日本は台風で大変!と聞きましたので、みなさんもご安全に!

語学学校ってどんなとこ?

 学校に通い始めてから早1週間。今日は語学学校について紹介しようと思う。

 

 私メェが通っているのは、Atlantic Language Schoolという学校で、ゴールウェイ(大阪ポジ)に校舎を構える、アイルランド国内では比較的大きな語学学校だ。以前は首都のダブリンにも校舎があったようだが、コロナ禍の影響をモロに受け、ゴールウェイだけになったそう。

校舎外観

引用:https://www.atlanticlanguage.com/our-school/

 

<語学学校生の一日>

07:20 起床、朝食など

08:15 家を出る

08:50 学校着

09:00 AM授業スタート

    09:00-09:10 雑談タイム

    09:10-10:30 AM授業(講義+演習+解説)

    10:30-11:00 休憩

    11:00-12:30 AM授業(講義+演習+解説/前半より演習が多めになる)

    12:30-13:30 ランチ

    13:30-15:00 PM授業(ディスカッションメインとの噂)

18:00 夕食

    *校舎は17:00に完全クローズ

 

 午後の授業はオプションになっているため12:30で世に放たれる学生も存在する。私メェは午後の授業を受講していないため、12:30〜18:00までは毎日フリータイム!である。もっと言えば、18:00の夕食もステイ先に行っておけば後ろにずらしたり、キャンセルすることが可能なので、家で夕食を取らないのであれば、12:30から次の日の朝まで実質ニートということになる。金で自由は買えるのだなぁ…としみじみ思う。

 

<AM授業の内容ーGeneral Englishの場合>

 学校にはさまざまなコースがあり、どのコースを選んだ場合でも、一番初めに受講するのはGeneral English(一般英語)のクラスになることがほとんどだ。日本で言う、中高生の英語の授業を思い浮かべてもらえればと思う。今週は比較級の強化週間で、moreとかthanとかを使いながらフレージングを学んでいく。中3くらいに戻ったような心地だった。

 日本の授業と異なる点は、解説が全て英語であることだろう。難しい単語や概念を簡単な英語で理解していく。一週間経ったが、私メェは先生の言っていることがいまだに全く聞き取れていない。板書き(スクリーンとホワイトボードがある)に文字で書いてもらって初めて、ああ!そういうこと!となる具合だ。

 もう一つ特徴的な点として、学習対象とは直接関係のないイディオムや熟語をたくさんインプットしてくれるという点がある。今まで聞いたこともなかったようなフレーズがバンバン飛んでくるので脳みそが大渋滞になるが、英語圏の語学学校だからこそ得られる経験なのかもしれない。教育者にネイティブ(またはそれに近しい人)をどれだけ投入できるか、は非英語圏の英語教育の課題だと思った。

 

 というわけで、実際に授業内で取り上げられた熟語クイズを出しておく。全てTAKEを使った言葉だ。ちなみに私メェは全くわからなかったぞ!

1. take ???? = take controll → The company was taken ???? by its rival.

2. take ???? = start a hobby → I've decided to take ???? an active hobby.

3. take ???? = start to like → I take ???? learning English.

4. take ???? = remove → I took ???? all the pictures in the room.

5. take ???? = start to subscription → I might take ???? Spotify.

6. take ???? = become popular → The pizza shop took ????.

 ????に入る前置詞を考えてみてほしい。(?の数と文字数は関係ない。)ちなみに、私メェのクラスには私メェ以外にも日本人が2人いるのだが、そのうちの一人がこの演習中に、「これは単なる知識であって、今ここで考える意味ありますか?(もちろん英語)」と若干憤っていた。数ヶ月通っているメンバーにとっても激ムズだったらしい。余談だが、彼は先生にプロフェッサーコーヘーと呼ばれている。

 

<クラスメートの構成>

 今週のクラスメートは、

・フランス人(大学講師/経営学?)、フランス人(高校教師/教科不明)

フィンランド人(高校教諭/数学)

・チリ人(銀行員?保険マン?)

・ブラジル人(アイルランドに出稼ぎ中)

・メキシコ人(詳細不明)

・韓国人(詳細不明/半分くらい来ない)

・イタリア人(中学教諭/歴史)

・イタリア人(ステイメイト/大学生/経営学部?)

・日本人(元化学メーカー営業/体調不良で月曜日以外休みだった)

・日本人(詳細不明/プロフェッサーと呼ばれる男)

・日本人(私メェ/ニート羊)

・?人(正体不明)

の構成だ。このうち、フランス人の二人と、フィンランド人と、ステイメイトのイタリア人は今週で授業を終え、故郷へ帰っていく。先生と呼ばれる職業の方が多く、話を聞いてみると、学校のプログラムでショート留学を1~2週間ほどできる制度があるらしい。彼らの多くは同僚と一緒に来ているようで、学校のアパートメントに滞在しているそうだ。

 クラスのレベルが変わらない限りは、先生もメンバーも基本的にはこのままだが、週ごとに新しい入学生がやってくるので、来週はまた違った構成になるのだと思う。誰か同じくらいのスピーキング力の人が入ってこないかな…。英語が聞けない、話せない、が過ぎてクラスで明らかに浮いてきている…。

学校のテラスから見える景色

<校外アクティビティ>

 学校には月〜金の放課後に、それぞれ校外のアクティビティと、土日に遠足のようなアクティビティが用意されている。私メェは友達作りにと、月曜日の街歩きツアーと火曜日のパブナイトイベントに参加申し込みをしたが、どちらも人数が少なすぎて開催されなかった。学校からの中止連絡はない。ゴールウェイではよくあることなのだそうだ。こちらについては、成功体験ができたら改めて紹介したいと思う。

 

 せっかくの華金なので、今日は市の図書館に寄った後、演奏をしているパブに入ってみようと思っている。みなさんも良い週末を!

McDonald's VS McDonagh's

 違いのわかる羊になりたい。

 

 昨日に続いて食レポ記事を投稿したいと思う。というのも、今日のランチでの出来事だ。正直、ステイ先での朝食、おやつ、夕食があれば昼食は抜いても問題はないのだが、早くアイルランド文化に馴染むためにも、これから週2くらいは外で何かを見つけて食べたいと思っている。今日はフィッシュアンドチップスで有名なMcDonagh's(マクドナーズ)さんにお邪魔した。

 

 困惑する方も多いだろう。「え、海外まで行ってマック(マクド)でフィレオフィッシュ?」と。そう、アイルランドにおいても、マックは最も有名なファストフード店の一つとして君臨している。少し規模のある街を歩けば店舗を見つけられることだろう。しかし、私メェが今日突撃したのは、マックではなく、マクドナーズである。マクドナーズ。マクドナハズ?マクドナーズ。

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 マクドナーズも、おそらくマックと同じファストフードにカテゴライズされるショップで、魚専門店を謳っており、お決まりのフィッシュ(揚げ)はもちろん、焼魚や魚のスープ、少し変わり種で生牡蠣もある。(申し訳程度にチキンもある。)メインに合わせてチップス、オニオン、その他ディップソースをお好みで追加するシステムだ。初回ということで、COD(たら)とタルタルソースを注文すると、レジのお姉さんに笑顔で「チップス?」と尋ねられ、芋は正直要らなかったのだが(写真を見た時点で不安になる量/メニュー画像参照)、お姉さんの営業スマイルに負けてチップスもお願いしてしまった。あとは頑張った自分メェにビールを添えて。※何のビールが出て来るかはこの時点では不明※

 

 待つことおよそ3分程。待機番号があるわけではなく、自分メェの分が出来上がるとレジのお姉さんが "Yours!" と声をかけてくれた。ウキウキしながら受け取りに行く。

 

 ン

   ⭐︎

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 アイリッシュさぁ…。規格外なんだよなぁ、いろいろと…。

 

 皮がパリパリでおいしい。タルタルソースは酸味が強めだったので、私メェの好みとはちょっと違うかな(卵っぽいほうが好きなのだが、サワークリーム感が強かった。)と思いつつも、ビールにも合うしなかなか良い。ただ問題はその量で、自分なりに頑張ってはみたが、チップスはおろかフィッシュでさえ完食できなかった。お値段はビール代も合わせて2,000円程。料理が1,500円程度と考えればそこまでコスパは悪くなく思えるが、できれば800円くらいでハーフサイズを出してくださいマジでお願いします。カールスバーグの500ml缶を初めて見たのでテンションが上がった。ビールがカールスバーグなのは緑(アイリッシュは緑が命)だからか…?そういえば、パブで見かけるドラフトも、ギネス・サイダーといったアイリッシュのもの以外は、ハイネケンが多い。緑だからなのか????

 

 重たい腹を引き摺って帰宅し、今日の復習をしていたらあっという間に晩御飯の時間がやってきた。今日の晩御飯はチキンカレーだ。とは言っても、アイリッシュ(またはイギリス)でいうチキンカレーとは日本カレーにかなり近いもので、インドカレーやネパールカレーのように複雑なスパイスが入っているわけではなく、辛さも日本で言うところの甘口〜中辛レベルのものだ。主食が米なのも日本カレー寄り(だが、タイ米)。辛いものが苦手なので私メェには少し辛く感じたが、おそらく小学校の給食レベルくらいの辛さだと思う。名前通り、中には鳥の胸肉(サラダチキンをバラしたものに近い)とパプリカと、なぜかスウィーティーな桃が添えられていた。恐る恐るファザーにこの物体は何かと尋ねてみても、やはりそれは間見たままの通り桃だそうだ。あ、あれかな、酢豚にパイナップル的な???きっと特別なマリアーーーージュがそこにはあるのだろう。案の定、イタリア人はその見える地雷に全く手をつけない。食べてみろと言われてもNOの一点張りだった。そうすると自ずと、ファザーの期待は私メェに移ってしまい、決心を固めて桃とカレーを同時に口へ運んだ…。

 

 まー美味しくはない、予想はしていたけれども。そりゃこうなるよね(食べれないほど不味いと言うほどでもないが、好んで食べる味ではない…)という味がした。ただ桃はちょうどよく熟していて美味しかった。私メェはファザーの隙を見つけては桃単体を口に運び、めっちゃうま!と幸福を噛み締めた。タイ米クオリティには最早なにも期待すまい。

 

 食事中、お昼にマクドナーズに行った話をファザーにしてみた。ああ、魚料理のとこね。とファザーはすぐに理解してくれ、魚好きのファザーは別の魚料理店をいくつか紹介してくれた。ありがてえ…。ファザーと私の食事が終わった頃、遅れてマザーがやってきて、今日の出来事について尋ねられたので、マザーにも同じ話をした。しかし、マザーはマクドナルドだと誤解しているようで、マクドナル"ドズ"!と発音を直された。近隣のマックにもどうやら似たようなメニューがあるらしく、事態は混迷を極めた。違うんだマクドナーズなんだ!と何度か説明してみたがうまく伝えられたかどうかは定かではない。恐るべしマクドナルド。

 

 初日と比べると、食事の時の会話が少しずつ多くなってきているように感じた。ヒヨッコですらないんだよね、と受付のお姉さんに呆れられそうなレベルではあるが、だんだんとホストファミリーが話しかけてくれている内容がわかるような気がしてきて、同時に、わかりやすい単語でいつも話してくれていることに気づいた。細やかな気遣いに心から感謝したい。今日はファザーと最近の出来事以外についても話をして、ファザーが昔、フォークリフトのメーカーで工場長をやっていた話を聞いた。(現在はリタイア済み。)同業というほどではないが、同じくメーカー勤めという意外と近い関連性があったことを知り、より一層親近感が湧いた。アメリカの有名なメーカーらしいが、アイルランドの拠点は今は無くなってしまったそうだ。現場猫(もしくは仕事猫)に英語版があったらネタが通じるのだろうか、とぼんやり考えた。

 

 いよいよ華金!泥酔に気をつけて、皆さん金曜日もご安全に!

ケルト文化圏は本当にメシマズなのか

 魔女の宅急便のモブは言い放った。「私、このパイ嫌いなのよね」と。

 

 "ニシンのパイ"だとか"うなぎゼリー"だとか、いわゆるイングランド料理はマズイと思っている日本人は少なくない。さらに現地人ですら若干認めている節があり、イギリスで一番美味しいのはフィッシュ&チップスだよ、と自虐する者がいたり、そのまたさらに、日本のフィッシュ&チップスの方が美味しい、と感動する者もいる。一方では、料理がマズイわけではなく味がないだけだよ、と肩をもっているのか貶しているのかわからないような、客観的な見解をもっている人もいる。(ちなみに、滞在経験のある人のほとんどはマズイor味がないと酷評する。)

 

 もちろん、これらの問題はイングランドだけではなくて、ほぼ同じ気候の島国で、歴史上共通した文化が多い、スコットランドアイルランドなどのケルト圏にも派生すると考えるのが自然だろう。だから、私メェがアイルランドイングランドの真西だよ)に行くことを日本人に話すと、「ご飯大丈夫…?」と80%くらいの確率で尋ねられる。実は、私メェは、4年ほど前に旅行で1週間ほどアイルランドに滞在したことがあり、その際は食事で嫌な思いをしたことはなかった。そのため今回も心配はしていなかったのだが、今日クラスメイトとお互いの地元で好きな料理について話し合ったことをきっかけに、今一度アイルランド料理について考えてみようと思い、今日のブログは私メェがアイルランドで体験している食文化について紹介しようと思う。

 

 まず、今まで食した料理リストを書き出してみる。

 

9/10(土)

夜:チキンのパン粉揚げ ベーコン入りクリームソース添え/タイ米のピラフ

 

9/11(日)

ブランチ:スクランブルエッグ/蒸し野菜/パン

夜:スモークドサーモンのグリル/フライドポテト/グリーンピース

 

9/12(月)

朝:パン バターとイチゴソースを添えて

昼:サンドイッチ *家の外で購入

夜:マトン(羊肉)のハンバーグ/フライドポテト/グリーンピース

 

9/13(火)

朝:シリアル(コーンフロストとほぼ同じ)

昼:ギネスシチュー/ギネス *家の外で飲食

夜:なし *学校行事ありのため断った

 

9/14(水)

朝:パン バターとイチゴソースを添えて

昼:特になし

夜:サーモンソテー/フライドポテト/蒸し野菜

 

※毎晩食後には、アイスとフルーツポンチが出る

※平日は朝・夜、土日は3食全てがホームステイ料金に含まれる

※甘味は日本と同じようなクオリティ

 

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再掲も含まれるが、(左)チキンのパン粉焼き、(右)ギネスシチュー

 

 私メェの評価としては…ホームステイ先で出てくる料理はどれも美味しいと思う。タイ米だけは微妙だが、食べれないというほどではなかった。スモークドサーモンのグリルは特に大ヒットだった。日本では、焼!といえば塩鮭だから、スモークドサーモンは生食メインでカテゴライズされていて、蒸すはあるかもしれないが、あまり焼く機会はないのではないかと思う。実際私メェも初めての経験だったが、まぁ、美味しくない訳ないよね、という味がした。チキンもマトンのハンバーグも、あまり食べたことのない料理だったが美味しくいただけた。野菜にグリンピースの出現率が多いのは、同じくステイ中のイタリア人が野菜嫌いで、唯一グリンピースだけは食べられることが土曜日の食後に発覚したためであり、グリンピース好きの国という訳では全くない。が、個人的には蒸し野菜の方が好みなので、グリンピースは小出しで願いたい。

 朝は、初めに用意の仕方を教わり、その後は自分で勝手に作ってヨシ、という方針だ。パンでもシリアルでも、ほしければフルーツでも、自分の好きなように用意して好きな量だけ食べることができる。また、朝昼夜問わず、お茶(紅茶、グリーンティー、レモングリーンティ!?など自由に)とクッキーはセルフサービスでいただき放題である。

 概ね満足ではあるが、やはり日本人としては濃い味のものが恋しくなる、という感想だろうか。朝も晩も、お茶か水などのソフトドリンクでいただくので気になるほどではないが、酒と合わせるにはパンチが薄く、ただただ腹が膨れるだけで酒が進むどころか止まりそうな味付けと量(というか芋芋芋)だ。同じ西洋なら間違いなくドイツ、イタリア、スペインに軍配が上がるだろう。味付けがシンプルすぎるというのは(イングランドほどではないものの)どうやらケルト圏共通の文化のようだ。アイルランドの場合、自給率が高くて元の素材がいいので、ある程度そのままでも食べられる、というのも大きいだろう。ちなみに、某ニシンのパイや某うなぎゼリーのような、見た目がそもそもアレ(検索注意)という料理には、まだアイルランドでは出会したことがない。

 

 日本の出汁による味の深みが恋しくなるなあ…と思いながら帰宅して家のドアを開くと、私メェがお土産として持参した箱(お湯を注ぐだけでいろんな汁になる最中)を片手にもっているマザーが目の前の廊下にいて、同じくステイ中のイタリア人の自室が廊下の右にあるのだが、そのドアが閉まろうとしていたところだった。イタリア人は私メェに気づいた様子で、ドアを開いて「おかえり。」と挨拶をしてくれた後、手のひらにもっていた最中を私に見せ、「お土産、僕ももらったよ、ありがとう。」と言った。続けてマザーが「せっかくだから彼にもあげたのよ、このクッキー。私も楽しみ。ありがとね。」と言った。

 

 いやいやいやいや、ちょっと待て。それクッキーじゃないです。

 

 慌てて私メェがクッキーと誤解されているその物体について説明すると、二人とも大爆笑で「ちょうど帰ってきてくれてよかった、危なかった!」と文字通り腹を抱えて笑っていた。いや、本当にあと数分遅かったら何も知らないイタリア人が味噌をダイレクトに頬張っていたかと思うと、私メェは血の気の引く思いだった。イタリア人が日本を嫌いにならなくてよかったと心から思う。(彼は食にとても厳しい。)ちなみにこの日、学校で " to POUR a cup of water " (コップ1杯分の水を「注ぐ」)というフレーズを習っていたので早速活用させていただいた。 " It's a soup. You should pour hot water to this! "

 

 と言ったような事件もありつつ、穏やかに日々の食生活を送っている。もし日本人の皆に伝えずにはいられないようなショッキングな料理に出会したら、その時はまたブログにまとめたいと思う。皆さん、木曜日もご安全に!

ドッキドキの1ヶ月生

 今日から語学学校が始まる。とてもいい天気だね!とファザーが笑っていた。(超雨)

 

 時間は月〜金:09:00〜12:00。間に30分の休憩が入る。初日はオリエンテーションがあるため、08:30集合。ファザーが念の為、と車で送ってくれた。オリエンテーションはこの週に入学する人が参加する説明会のようなもので、スタッフの人がパワポを使いながら、周辺の地域についてや、学校についてなどを説明してくれた。が、たった2日で英語がスラスラ聞き取れるようになるわけでもあるまいし、教えてくれていることの30%程度しかわからない(多分簡単な単語を使ってくれているんだと思うんだけど)。スライドのデータももらえず、メモも追いつかず、なんの成果も得られないまま自分の教室へ。

 

 空いている席に適当に腰を下ろして、1冊だけもらったテキストをペラペラめくりながら時間を潰す。クラスには5人くらい学生がいたけれど、仲良く喋るという雰囲気ではなく、各々思い思いに過ごしている、という印象だった。程なくして先生がやってきて、授業が始まる。

 

 私メェが入ったのは中上級クラスで、全6クラスのうちの上から3番目のクラスだった。平均よりちょっと上くらいかな?といったところ。が、なぜか同じ日に入学した他の学生は、英語がペラペラ。多少地域ごとの訛りはあるが、聞き取れるし喋れる。え?語学学校に通う意味あります????

 

 しかも、実は私メェのホスト先には、少し前からその家にステイをしているイタリア人の学生がいて、彼は英語がペラペラでファザーと楽しく会話をしているのだが(私メェは20%くらいしか理解していない)、まさかの彼と同じクラスに配属されていたのだ。彼は私メェがまったく英語を喋れないことを知っているから、え?なんで???という顔をしていた。こちらが言いたいぞ。

 

 この謎は案外すぐ解けて、いわゆる日本の受験英語は、イディオムとかグラマーにすこぶる強いことから、入学前にPC上で解いたクラス分けのテストは意外と点が取れるようになっている。(リスニングとスピーキングは一切なし。)これに対して、ラテン語を起源にしている言語に親しんでいる人は、聞いたり喋ったりは上手なのだが、細かいボキャブラリーに疎い…気がした。ホスト先でペラペラのイタリア人も、ペアで一緒に問題を解いていると語彙が少なく、活用がめちゃくちゃだったりする。その反面、先生と楽しくジョークを飛ばし合いながら喋っているのだ。なんというか、日本の英語教育の敗北を己を通じて知らしめられている感覚になる。(共通テスト?が今後はリスニングとスピーキング重視になると以前ニュースを見たが、是非そうなると良いと思います!!!)

 

 そんなこんなで授業が終わり、12:00を過ぎると魔法が解けるんだか掛かるんだかして、ニートは下界に放り出される。まだ行きつけのパブもないし、あまり遊んでるお金もないし、かといってすぐ帰るとホストが心配しそうだし…。とりあえず学校のLibraryに入って勉強をしている。ぼっちじゃん。これは流石にダメだと、15:30から始まる街歩きツアーに申し込んでみた。そう、友達を作るにはまずコミュニティかアクティビティに飛び込むところから!初日はこんなものでしょう。

 

 来週からは「隠キャでもできる!海外の語学学校で友達を作る方法5選!」を連載したいと思います。ひつじの€39.80先生の次回作にご期待ください!!ちなみに、ユーロ硬貨は5セントまでしかないから、キャッシュで払うとそれを下回るお釣りは切り捨てされちゃうぞ⭐︎

 

 月曜日は飲み過ぎに注意!みなさんご安全に!

その辺によくいる鳥

枕投げできるね

 私メェの割には早起きしたよな、と思っても、日本はすでに夕刻で調子が狂う。時差ってすごいなあ。

 

 昨日の正午12時ごろ、飛行機がダブリン空港に到着した。入国審査は、EU圏内出身の人(英国も含まれるらしい)か、そうでない人かによってゲートが分かれていて、当たり前だけれどNon-Europeの人の方が審査が長くなる傾向にある。私メェが審査室に辿り着いた頃にはすでに長蛇の列ができていて、審査の番が回ってくるまで30分程かかった。アジア人は極端に少なかったように思えた。5つほど折り返していた列の1列前には日本の黒いパスポートを持ったスーツの女性がいた。私メェが言うのもなんだが、何しに行くんだろうか…。

 

 入国審査は当然英語なので、人生でいろいろな面接を受けてきたときとは少し違う緊張がある。手元に必要そうな書類を一式用意して、初めは How are you? って聞かれるから、 I`m fine, thank you. って答えるんだぞ(前回旅行に行った時そうだった)と心に念じながら審査員のボックスへ向かった。

 

 審査員は強面の不機嫌そうなおじさんだが、私メェは感じた、これはきっと当たりだと。見た目がいかにもな人の方が実は優しい、は人生で覚えておいて損のないライフハックだ。恐る恐る Hello... と挨拶すると、 Hello. Plese your passport. 的なことを言われてパスポートを手渡した。そのあとマスクを下げてまずは本人確認。ここからは、今後ワーホリを検討中の方にわかりやすいよう、箇条書きにして書くこととする。(質問側の英語は聞き取れないところが多々だったので、まあこんな感じという参考程度でお願いします。答えは実際にこちらが発言した原文ママ。)

 

・Why do you stay in Ireland? ー滞在目的は何か?

 →Learning English with the working holiday program.

 (オーケーオーケーグッドグッド!みたいな反応をされた)

 

・How long will you stay? ーどのくらい滞在するか?

 →About one year.

 (フォーワンイヤ?と聞き返されたのでイエスエスと言っておいた)

 

・Show me your visa certificate.ービザある?

 →Here you are. *ワーホリビザを差し出す

 (オッケーグッドバイ!みたいなことを言われたのでサンキュー!と返した)

 

 …え?私メェの審査これだけ?(ドン引き顔)

 

 エージェントさんからもらった旅の栞には、ビザ以外にも保険証とか、残高証明とか、学校の入学証明書とか、残高証明書を持っておいた方がいいですよ、と書いてあったので、重要書類一式をファイリングして機内に持ち込んでいたのだが、今回はワーホリビザ(A4パウチ)だけで済んでしまった。質問も、最低でも滞在先は聞かれると思っていたのだが熱くスルー。日本のパスポートがすごいのか、ワーホリビザがすごいのかは判別できないが、とりあえず一人で乗り込むだけなら中学生レベルの英語力があればいいということらしい。語学力が心配で留学やワーホリを悩んでいる方はぜひ私メェに続いてほしい。

 

 空港を出て、自分のスーツケースを見つけ出し、外のバス乗り場へ向かう。空港からゴールウェイ(日本で言う大阪ポジ)に向かうバスは日本からネットで購入済みだ。便利な世の中になったものである。しかし、その際、某カード会社の不正利用検知に引っかかり、復活するまでに死ぬほど手続きが面倒だったのはまた別の話。空港内にはギネスをはじめとしたお酒を飲めるバーが併設されていて、せっかくアイルランドの土を踏んだのだしいっぱいひっかけるか…?と心が揺さぶられたが、これからまたバス移動だしな…と思い直して我慢我慢。乗車したバスにはトイレがついていなかったので、結果的には英断となった。

 

 高速バスは二階建てになっていて、運転席の真上の席はガラス一面に景色を望むことのできる最高の席だった。ロマンスカーの展望席の一番前、ゆりかもめの先頭を思い浮かべてもらえればと思う。が、しかし、ちゃんと舗装されている高速道路を走っているにもかかわらず、バスが信じられないくらい縦揺れする。マリカーのコースかここは。正直、3.11にバスの中で被災した時のことを思い出してしまうほどだった。それと、日本に2つ?しか存在しないとされているランナバウトにも飽きるほどお目にかかれる。これ、自動車学校でやったやつだ!と興奮。ちなみに楽しみにしていた羊は1時間ほどしたら見飽きた。

 

 ゴールウェイの駅からはタクシーでホームステイ先まで移動した。タクシーの運ちゃんは全く英語が喋れない私メェを見て、とんでもないやつを拾っちまった…と態度に出ていたが、なんだかんだ最後まで世話を焼いてくれた。ありがとう。タクシーが止まったらすぐにホストファザーが迎えにきてくれ、制限ギリギリの25kgスーツケースを2階の部屋へ運び込んでくれた。ここが君の部屋だよ、と簡単に紹介され、ファザーと二人で中に入る。

 

 そこで私メェが目にしたのは、2つの枕が並んだダブルベッドだった。え、部屋間違えてない??日本のホテルだって一人でダブルは使ったことないぜ〜〜??呆気に取られているうちにお茶に招待され、レモン入りグリーンティ(向こうではメジャーらしい)をいただく。日本人に気を遣ってくれた様子が伺えたが、もうこれは緑茶ではない。レモンティーだ。こちらからはイチローモルトと、お湯を注ぐだけでいろんな汁になる最中(とある送別会で向こうのファミリーとぜひ、といただいたもの。ありがとうございます!)をお土産としてプレゼントした。ファザーはウィスキー好きだったらしく、モルトは喜んでいただけた。最中はマザーが帰ってきてから開けよう、という話に。マザーは今ヨーロッパ周遊中で帰ってくるのは月曜日とのこと。マジかよ。

 

 ステイ先はとても丁寧な暮らしをしている老夫婦の家で、庭には家庭菜園がありトマトやパプリカが採れるのだそうだ。パンも自分達で作っているとの話だった(流石に小麦は市販品)。ベテランのホストという前情報に違わず、学生に対して優しくフレンドリーに接してくれる。日本人を世話したことがあるのかはまだ聞いていないが、一緒に話す時間と、プライベートな時間、どちらもうまく尊重してくれるのですでに居心地が最高に良い。一年住ませて。学校が始まったら、友達と飲みに行ったりもするだろうから、うちのことは気にせずに、どんどん外に出た方がいいよ、とアドバイスもしてくれた。家には昔の家族たち(息子娘やその孫たち)も定期的に遊びに来ているそうで、この日もダイニングで軽く挨拶をすることがあった。今はあまり英語が喋れないから遠慮してすぐ外してしまったが、いつかは彼らや小さな子供たちとも楽しく過ごせるといいなと思う。ファーザーの作ったチキンのパン粉焼きはクリーミーでとても美味しかった。日本でアイリッシュ料理店開けるかな?とファーザーは戯けながら笑っていた。

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 夕食の後シャワーを浴びたら疲れがどっと出て、2030なのにまだ明るい外の景色を最後に眺めてからブラインドをおろし、問題のダブルベッドに上がった。どっちの枕を使おうか…と思案していると、なんと2つの柄枕の下から、無地の枕がもう2つ…!?!?来るぞ遊馬…!!!!もし幽霊がいたら一緒に枕投げしようね、と思いながら横になったが、霊感ゼロの私メェの前に現れるはずもなく、気づいたら朝になっていた。今夜は違う枕を使ってみようかな。