アイルランドワーホリ日記(2022~2023) ~ニート羊は英語で話す夢を見るか?~

我、古今東西の酒を愛する日本羊なり!ワーホリにかこつけてアイルランドでビール三昧。語学学習...?知らない言葉メェねえ。

トルコ人といっしょ/ハッピーメリークリスマス

 まさに聖夜。来る12/24。明日は12/25。日本では珍しくクリスマスが土日ということで、全国の親御さんが家族サービスに励んでいる頃だと思う。

お、追いつけねぇ…!

 そういえば、アイルランドでは煙突がいまだに現役の家が多いので、サンタさんが煙突からやってくるというあの噂もなんとなく真実味を帯びて聞こえる気がしてくる。高低差があるのでおじいちゃんには気をつけてほしい所存です。

 

 もちろんキリスト文化圏からすると一年に一度のビッグイベントで(2ヶ月くらいやってるけど)、25日はパブはもちろん、スーパーやコンビニまでクローズするのはもちろん、唯一の交通機関である市バスでさえすべて運休という徹底ぶりだ。下手すると26日も店を閉めている地域もあるのでここで3日間の買い物を完璧にこなさないと、ここで僕が投了!!!(スパァン!)となってしまう。アマプラのヒカ碁配信は12/31まで!

 

 日本での年越し〜元旦に近いと思うのだが、羊が東京にいたときは友達の家や行きつけの飲み屋で年越しをして、元気があればそのまま地下鉄で穴八幡宮に行って〜…といった過ごし方をしていた。アイルランドでは独り身の人とかどうしてるんだろうか…。クリスマスにパブが開いてれば最高なのにな〜とひとり思う。

 

 というわけでスーパーに行き最後の買い物を。イブだからと言って特段やることがないのは日本人独身あるあるだと思うが、同居人のトルコ人とクリスマスって何かやる?という話をした限りはトルコも別にそんな…という感じらしく、来る24日、彼はずっとダイニングでお笑い番組を見ている。羊はリビングで呪術廻戦○のウォッチパーティーをしている(日本の友人と)。決して、二人で何かしようかキャッキャ!とはならないことを、お互いのそこはかとなく溢れ出るインキャオーラから感じ取れる。もうすぐ暮らし始めてから1週間程度経つのだが、元々おとなしい性格なのか、口数の少ないアジア羊に配慮してくれているのかは謎である。いつもリビングで戦争映画見ててごめん(大きい画面は正義)…と謝ると、No Problem!と笑顔で返してくれるが本心なのだろうか。深夜に部屋でキン○ダムを観ていることについて謝ったほうが良かっただろうか、などと悶々考える。

 

 そういえば初日にトルコ人から、ジャパニーズカルチャーに興味がある、と言われたのだが、結局何に興味があったのだろうか…。今日の呪術への反応を見る限りアニメマンガ系ではなさそうだ。好きな日本のアーティストを聞かれて竹内ア○ナと答えてしまった羊のミスなのか?伝統芸能系か?漢字マニアか?酒好きか?

 

 お酒だったら自信があるメェねえ!と、スーパーにあったアサヒス○パードライの瓶4本セットを1本分けてやろう!と思って、「いつもイタリアのビールが冷蔵庫に入ってるけど、イタリアンビール派?ペローニ美味しいよね!」と勇気を出して聞いてみた。彼は笑顔で答えた。「え?ああ、そういうわけじゃなくて、このビール、グルテンフリーなんだよね!」羊の何かで何かがサァーっと引く音がした。日本のビールとか、絶対グルテンフリーじゃないじゃん。

 

 そんなこんなで今日もトルコ人とのコミュニケーションに失敗した羊。でも、明日はもーっといいクリスマスになるよね、ハ○太郎…。

 

 こちらで発見したジェームソンのIPAブレンドがなかなかいい感じ。さすがアイルランドにいるだけあって、アイリッシュウィスキーは知っている銘柄でもブレンドが違ったり、タルの種類が違ったり、と言ったような亜種との出会いがあって日々楽しい。日本の友人から梅酒を譲り受けたので久々に梅酒にも手を出してみた。飲み方のベストがよくわからず、最近は寒いのでお湯割りで。あったまるメェね。

 

 明日は日本の友達が寮に遊びにくるので、友達たちの陽キャモードにあやかって(ワーホリ民は明るいコミュ強が多くてインキャとも仲良くしてくれるぞ!)トルコ人のことをもう少し探りたいと思う、どこまでも他力本願な羊であった。

 

 みなさん聖夜もご安全に!メリークリスマス!!

お湯が出るありがたさを噛み締めて

 日本人はお湯が好きだ、と羊は思う。

 

 あまり土地の余裕がなさそうな都内でさえ、ここは温泉が出るよ!というPR文をよく見るし、水道橋に大規模なスパ施設もあれば、温泉ではないが無数の銭湯がある。羊が都内に住んでいた頃は、大浴場付きのジムを契約して日々の疲れを癒し、たまのご褒美で月5〜6回くらい家の近くの銭湯に行っていた。年1〜2回の温泉旅行や帰省はまさに心のオアシスだ。

 

 だが、アイルランド(少なくとも今住んでいる生活圏内は)には温泉がない。スパ施設もない。スパと銘打ったサウナしかない。インターネットがまだまだ未発達なので見つけ出せていない可能性はあるが、それでも日本なら地域のスパ施設や銭湯の場所はなんとなく皆が知っているだろう、というあの感覚がない。これはとんでもないカルチャーショックだった。

 

 まず、お風呂とかその前に、家でお湯が出ない。お湯を使いたいときは一部屋を丸々使った謎のボイラー室(水を使うたびに声を上げるのでうるさい)を開け、湯沸かしダイヤルを捻らなければならない。そして、最近引っ越した学生マンションの場合、十分な温度のお湯が出るまでに30分は最低でもかかってしまう。ちょっと洗い物をしたい、朝起きたときに顔を洗いたい、と言ったときにパッとお湯が出ないのは羊にとって想像を絶するストレスだった。

 

 この悪夢はとどまるところを知らない。そう、問題はお風呂タイムだ。上述の通り30分待てばお湯が出るようになるので、今のうちにシャワーをと思ったらとんでもない。はじめに髪をすすいでる途中でお湯がぬるくなり、そのあとは水風呂だ。意味もなく広いバスルームには暖房の類がなくナチュラルに極寒だ。今すぐ外に飛び出して、キッチンの電気ケトルを引っ張り出したいところだが、なんとこのマンションは男女混合施設。と、飛び出せねえ…!

 

 諦めて真水を浴びる。次の日に風邪を引いた。もう嫌だ。

 

 つい数日前まで住んでいたホームステイ先は、普通にひねればお湯が出る環境だったためとても幸せだったことを思い出す。なんだか僕もう眠いよ…パトラッシュ…。

 

 いや、まあ学生寮なんてね、あれでしょ、四畳半でトイレ風呂供用で、そんなもんでしょ。と、家賃3万円とかだったら思うだろう。が、なんとこの学生マンション、「最寄り駅徒歩2分!メトロ、JR、都営線3路線使用可能(すべて徒歩5分以内)とかいう都内アパート」の家賃2ヶ月分なのである。マジでやってられん。流石に光熱費は込みであるが、食費は自分持ちだし、家事も自分たちでやらなければならない。食事付き、家事はオーナー担当のホームステイの方が安いってどういうことだろうか。学校のスタッフさんには学生マンションの方がいいよ、と言われたが、料理が大好き!とかでなければホームステイをお勧めしたいところ。金額が違いすぎる。

 

 新しいマンションでの暮らしも4日目に突入し、湯沸かし器を付けてから1.5時間待機してシャワーを浴びる生活に落ち着いている。せっかくバスタブがあるのに湯を張っている時間がもったいないという皮肉な状況だ。それだけ満を侍してもシャワーは15分待たずにぬるくなる。

 

 小ネタではあるが、この湯沸かし器、電気代が相当やばい代物らしい。てか、電気代節約しろ節約しろ、と国単位で言ってるにも関わらず、なんで電気使う物ばっかりなんだよ!湯沸かし器、食洗機、ドラム式洗濯機、電気ヒーター…てかまず建物の防寒性をあげよう!隙間風が寒いんだよ!部屋の布団がなんで夏物なんだよ!毛布一枚追加しとけば暖房消せるかもしれないだろ!

部活で夏合宿に行ったときみたいな布団

 日本と比べるとアイルランドでは様々なものが非効率だと感じる。その分、昔ながらの建物や文化が淘汰されずに日常に根付いているというのもあるかもしれない。が、日本で育った身としては生活はかなり不便と言わざるを得ない…。やっぱり日本すげえよ…。羊はお風呂に浸かりてぇよ…。

 

 テンションマックスな日も、テンションダダ下がりな日も、大体交互にやってくるのだが、それでもどちらも来てみなければ体験できなかったことなので、1年くらいまあこんな生活もいいか…と思える日が…来るといいな。お湯…。

 

 友達から梅酒の瓶をもらったので、今日は梅酒のお湯割りにしようと思います!みなさん、金曜日もご安全に!

ニート羊、クリスマスカードを描く(FROMアイルランド)

 日本の年賀状のように、アイルランドにはクリスマスカードを送り合う文化があるそうだ。現地文化は便乗してナンボ、という考えのもと、羊も日本の友人たちにクリスマスカードを送ってみることにした。本日はサザ○さんよろしく、3本立てでいってみよう。

 

①クリスマスカードを買おう!

②クリスマスカードを書こう!

③クリスマスカードを送ろう!

 

①クリスマスカードを買おう!

 クリスマスカードは11月ごろになると街のどこでも割と購入することができる。種類が豊富なのは大型書店やカード屋さん。「へぇ〜こんなところにカード屋があったんだ」のカード屋さんではないので注意。グリーティングカードを専門にやっているお店がショッピングセンター等の中に入っていたりする。ちゃんとデートにも使えるぞ!

 あまり買い物が好きじゃない民には、食料品を買いがてらスーパーやコンビニで適当なものを見繕うのが吉だろう。逆にこだわりたい派はローカルのギフトショップなどに行ってみると、地元アーティストがデザインしたポストカードなどもあるのでお勧めだ。

 

 羊はGalway Shopping Centerの中にある、"The Card Shop"というお店でカードボックスを購入。12枚入りで€9。バラで買うよりまとめ買いの方がお得のようだ。

引用:http://www.eyresquarecentre.com/stores/the-card-shop/

②クリスマスカードを書こう!

 ボックスの中には、カードと封筒がそれぞれ12枚ずつ収納されている。アイルランドでの生活のことでもいいし、友人の近況を尋ねてみてもいいし、思うがままにメッセージをしたためよう。ここで注意したいのは、カードの種類にもよるが、鉛筆やシャープペンシルはカード紙に馴染みにくい点だ。ボールペンかマジックを用意しておこう。また、インクの乾きが非常に遅く何かに触れるとすぐ滲んでしまうので、書いた後は文字には触れず、壁際で一晩ほど乾かしておくことをお勧めする。

 メッセージが書き終わったら宛名を書こう!英語は住所を逆に書いていくルールになっているので若干紛らわしい。。

 

<例>

郵便番号 000-9999

東京都羊毛区毛刈帯1−2−3

コープラム101号室

目理野 太郎 様

Coop Lamb #101

1-2-3 Kegaritai, Youmou

Tokyo, 000-9999, Japan

Tarou Merino

 

 こんな感じになる。ちなみに羊は小心者なので、英語住所の下に日本語住所もつけておいたぞ!!郵便局員さん頑張ってくれ!!

 封筒にはノリがついているので、日本の切手と同じ要領で指に水をつけて蓋をすればOK。舐めてもいいが、衛生上と友達関係上の両方の観点からお勧めしないぞ!

 

③クリスマスカードを送ろう!

 実際に送るセットが出来上がったら、次は切手を手に入れよう!切手は郵便局をはじめとしてスーパーやコンビニの一部でも購入できるが、どれだけ在庫があるかは謎なので、余裕があれば郵便局へ行ってみることをお勧めしたい。窓口が一つしかないような小さな郵便局でも全然問題ないぞ!

 郵便局に着いたら、窓口で切手が欲しい旨を伝えよう。以下が会話例だ。

 

羊:'I want stamps to send Christmas cards to Japan.'

局員さん:'One?'

羊:'Ten pieces, please.'

局員さん:'OK, €22.'  *1通300円程度で送れます

 

 これだけでOK!現金・カードどちらでも問題なし。切手とPRIORITYシール(海外の郵便物につけるやつ、国内の普通郵便より優先的に処理してもらえるらしい。追加料金なし。何も言わなくてももらえる)を受け取ろう。

 これらを1枚ずつ封筒に貼ってターンエンド。後は近くのポストから投函してしまえば任務完了だ!

 

 アイルランドにはデジタルスタンプ(電子切手)という仕組みがあり、国内の普通郵便であればアプリでデジタルスタンプを購入→指定のコードを郵便物に手書きで記載すれば、わざわざ切手を購入しなくても郵便物を送ることができる、というシステムがある。

 とても画期的で、実際アプリのUIも良好で使いやすいのだが、残念ながら海外向けの郵便物にはまだ適用されていないそうだ。AnPost(アイルランド郵便局)先生の次回作にご期待ください…!!!

 

 カードが無事に皆のもとへ届きますように。明日(日本時間だと今日)は、日本の友人に職の相談に乗ってもらってきます…。ニートジエンドか…。

<必読!>2022ワーホリ羊が選ぶ!アイルランドのここが最強!!<5選>

 アイルランドに移り住んで早3ヶ月…。(早すぎるヨォ!)だいぶ生活にも慣れてきたので、本日は羊が選ぶ、アイルランドの最強ポイント5選をご紹介しよう。

 

その1「数え切れないほどのパブ!パブ!パブ!」

Tigh Neachtain(羊の最近のお気に入り)

 羊が住んでいるのはアイルランドの西に位置するゴールウェイという都市。日本で例えると、ポジション的には大阪か名古屋か、といった立ち位置で、山手線で例えると、街の規模は高田馬場、大塚、目白あたりに近い。が、そんなコンパクトな街の至る所にパブ!パブ!パブ!と飲み屋がひしめき合っているのだ。

 

 パブ巡りをするもよし、お気に入りのパブを見つけて入り浸るもよし、飲み屋にはまず困らないと言っていいだろう。どうやって生存競争を各々が勝ち抜いているのかは本当に謎である。日本でも上野のアメ横の一部がパブ街になったらいいのに…、と妄想を膨らませている。

 

その2「ビールのタップが10種類ほど常備されている!」

Barr An Chaladh(競馬やりがち)

 日本では、各飲食店ごとに契約している生ビールが決まっていることが多い。例えば、一番○りを生で出すお店には、スー○ードライやプレミアム○ルツ提供されないのだ。そのため、本当は黒○ベルが飲みたいのに…と思っても客側には選択権はない。お店が契約している生を美味しくいただく広いマインドが必要だ。特に、ビアガーデンのようなイベントもので好きな銘柄に当たるとテンション爆上げ(「分かってるな。」とか言い出して沢山飲む)、外すとテンションガタ落ち(せめて量で得しようと暴飲に走る)という状況を、飲兵衛の方々なら一度は経験したことがあるのではないだろうか。

 

 が、アイルランドではそんなもの慣習は存在しない。どこのお店にもギネスがあるのはもちろんのこと、ハイネケンカールスバーグといったような全世界的に有名なビール、ゴールウェイの地ビール、周辺地域のクラフトビール…といったタップが色とりどり、よりどりみどり揃えられているのである。

 

 お気に入りの銘柄に飛びつくもよし、たまには別のものに手を出してみるのもよし、自分の中でビールローテを作ってもよし。まさにビール好きのためのテーマパークと言えるだろう。

 

*補足:ビールの好みはそれぞれあれど、やはり日本のビール(特に主要メーカー各社のドラフト)は非常に質が高いと思います。ある意味でそれは、流通の独占によってコンスタントな利益を確保するという産業構造の恩恵が、実際の品質維持及び向上に適切に反映された形なのだと感じました。I'm not sure!(知らんけど!)

 

その3「注文しなくてもパブに居座れる」

The Kings Head(日本戦は毎回ここで見てた)

 これは、おそらく日本人からすると最も奇妙な文化であるが、パブとして経営している店のほとんどは、店員が客を認識しないシステム、になっている。お通しの文化はもちろん存在しない。それどころか、人数を聞くとか、席に通すとか、来店確認そのものが全く必要とされていないのである。日本で例えると、チェーンのカフェ文化に一番形態が近いと言える。

 

 パブに入ったら空いている席を適当に陣取って、バーカウンターに注文をしに行く。その場ですぐ飲み物が用意されるので、注文した分だけ即支払って自席にセルフで持って行く。飲み終わったグラスは適当においておけば店員さんが回収していく。そんなスタイルだ。

 

 このシステムの奇妙な点は、パブに入って何も頼まずにちょっと座って帰っても誰も何も言わないことだ。入場料なんてものはないので費用は0だ。マナー違反かどうかは置いておいて、これが成立してしまう点がこちらのパブの面白いところである。

 

 これが実際何に効いてくるかというと、あまり飲まない人でも付き合いでパブに入りやすい、という点が一番大きいだろう。飲み好きのペースに合わせて気を遣ってウーロン茶を頼む必要はどこにもない。基本はキャッシュオンなので、飲めない人が割り勘で損をすることもない。お会計を一緒にする必要がなければ、遅れてきても先に帰っても全く問題ない。

 

 アイルランドの環境下では「飲めるからパブが好き」という人々と同じくらい、「飲めないけどパブが好き」という派閥が強く、一杯で3時間近く喋っている猛者も珍しくない(マジでよくいる)。あくまでお酒はオプションで、コミュニケーションをとる場所としての意味合いが大きいのだろう。人と会話をしたいときにはカフェではなくパブへ行こう!

 

その4「チャージなしの生演奏をパブで聴ける」

The Crane Bar(伝統音楽の演奏で有名なパブ)

 アイルランドのパブといえば、そう、毎晩決まった時間にスケジューリングされている生演奏によるミニコンサートである。大きなパブなら専用のステージがあり、小さな規模のところだと客席の一部を演奏エリアにしているところも少なくない。チャージ?チケット代?そんなものは存在しないので、もし気に入ったら演者に直接チップをあげると喜ばれる。(演者はお店からもある程度の出演料をもらっているのでチップは任意で良い)

 

 つまり、その3「注文しなくてもパブに居座れる」と合わせれば、あら不思議!「注文しなくても椅子に座って生演奏のコンサートを鑑賞できる」に早変わり。ノンアルコールで演奏を楽しむもよし、酒に浸りながら聴くもよし、会話のBGMにしてもよし、ステージ前で踊り狂ってもよし、である。

 

 ジャンルは各パブごとにばらつきがあり、さらには同じパブでも曜日によって差がある店が多い。大体のジャンル分けは、伝統音楽/カントリー&フォーク/ロック&ポップス/ラテンR&B(店選びが必要)/ジャズ(レア)に大別される。いわゆるアイリッシュケルトのようなコテコテな伝統音楽を聞いてみたい場合は、それを専門にやっているパブか、大きなパブの平日前半を狙うといいだろう。

 

その5「パブが昼からやっている」

O'Connell's Bar(学校終わりに乾杯)

 日本の居酒屋文化も素晴らしいが、やはりアイルランドの特筆すべき点としては、パブが昼からやっている、この一言に尽きるだろう。日本で「今日は昼間っから酒が飲みてぇな〜」と思っても、近くで営業しているのは磯丸○産だけ(いつもありがとうございます)というケースは、東京の飲兵衛なら誰でも(以下略)。

 

 安心してください、アイルランドのパブは大体11時くらいからどこもやってます!!ランチメニューを展開しているパブも多いので、レストランの代わりににもできるし、昼からビール!ももちろん可能である。ランチビールじゃなくて夜と同じパイントで頼める点がポイント高いっすね!多くのパブにはテラス席が併設されているので、天気が良ければ外で一杯ひっかけながら人間観察に勤しむのもまた一興。一人0次会が気軽にでき、なんならPC作業もできてしまう。そして、なぜか昼から飲んだくれてる奴がそれなりにいる。(コイツら何してんだ…?)雰囲気的には上野のアメ横に近い印象だ。

 

 …いかがでしたでしょうか?本日は、2022ワーホリ羊が選ぶ!アイルランドのここが最強<5選>をお届けしました。皆さんも、アイルランドに訪れた際には、ぜひ体験してみてくださいね!

 

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 パブ文化マジですごいメェ。裏を返せば…(ゲフンゲフン)。ということで、次回は逆にアイルランドのここはちょっと…、的なものも紹介できればと考えています。

 

 あと書ききれなかったがギネスが安い!羊は一生分のギネスを飲むと決めた。日本も(仕入れか関税か分からんが)もっとギネスが手軽に飲めるようになるといいメェねえ。

 

 ということで今日は華金!これから飲みに行ってきます!

 

パーフェクトウェザー

 アイルランドには50の天気があるらしい。

 アイリッシュ曰く、昨日はパーフェクトウェザーだったらしい。ほら、景色にモヤがかかって見えるでしょう?ウェットに富んでますね。(雨だけに)

 

 と言うわけで、昨日は合唱のコンサートでカイルモアという観光地に行ってきたので、今回はそのレポを少しと写真をいくつか紹介したい。

 

 カイルモア(Kylemore)とは、アイルランド西端にコネマラ地域のうちの一区域で、カイルモア修道院およびそれらを含むリゾート地として、国内外問わず年中観光客で賑わっている人気スポットだ。晴れの日に訪問できたあなたはハッピーなので、アイルランドに来た際には運試しに寄ってみるのもいいかもしれない。ちなみに周りには羊と馬しかいない。

 

 元々は英国貴族が建てたもので、英国占領下では有力貴族たちの学校になっていたらしい。アイルランドが独立してからは学校としての機能は失われたとのこと。(ホストファザー談/※この件について調べてみたが、学校云々については裏がとれずどこまでが本当なのかはわからない)

 

ネット情報によると、20世紀初期、ベルギーを拠点にしていたカトリックの修道女たちが第一次世界大戦をきっかけに多くアイルランドへ流れ込むことによって修道院化したという。ファザーの話の真偽はわからないが、おおよそ100年近くの歴史を持った立派な文化遺産と呼んで相違ないだろう。

 降り頻る雨の中を歩くこと10分ほど。本日の会場である教会へ到着した。この雨でも意地でも傘は差さない。それがアイリッシュの流儀…。

 教会の天井は綺麗なアーチを描いていて、マイクを通さなくても自動的に声にリバーブがかかる具合だ。ちなみにピンク色の光は人口のライトを使っている。リーダーがフットスイッチを踏むと青や赤に変わる仕組みになっている。リーダーはピンクが好きらしく、準備中や最後の写真撮影の時はずっとピンクに照らされていた。

 

 ちなみにこの日のコンサートはFacebookにアップされていたので、是非そちらもどうぞ!

https://www.facebook.com/theignitegospelchoir/videos/623278129486076/

 楽しい時間はあっという間に過ぎてしまった。ついに空が晴れることはなかった。が、これもまた良い思い出ということで。

 併設するホテルのスタッフさんからお茶とスコーンの優待券をもらい、メンバーと一緒に軽く腹ごしらえ。みな寒かったのか、スコーンの代わりにスープを頼む人が多かったように思う。お疲れ様でした。

 

 クリスマスシーズンに向けて、続々とよくわからない建物?セット?が次々と登場し続けているゴールウェイ。多分一年に一度しか使わないであろうこれらのセットは普段どこにしまわれているのだろうか…。

 こちらは今W杯で大盛り上がり。今日はドイツVSスペイン戦をパブで観戦しようと思っていますゆえ、もみくちゃにされない程度に取材したいと思います。

 

 ではみなさん、月曜日もご安全に!

外国人登録(IRP登録)に行ってきた

 外国人登録とやらをしに、警察署へ行ってきた。

 外国人登録とは、アイルランドに3ヶ月以上滞在するEU圏外の外国人が必ず行わなければならない行政上の手続きのこと。正式名称はIRP登録(Irish Residence Permit)。無事手続きが完了するとIRPカードというIDカードのようなものがもらえる。

 

登録までの流れはざっくりこんな感じ。

①来所予約する。

②予約完了メールにて日付と時刻を確認する。(選択権はない。)

③管轄の警察署に行って手続きする。€300をむしり取られる。

④IRPカードが家に届く。

①〜③までを、羊の経験をもとに解説しよう。

 

①来所予約する

 「ワーホリでアイルランドに来た。外国人登録の予約をしたい。○○の地域に住んでいる。空き時間を確認されたし。」と警察署の移民管理課みたいなところに予約依頼のメールする。(らしい) 

Gaillimh.Immigration アットマーク garda.ie

 …が、羊の場合、地元の警察署の問い合わせフォームに上記の旨をつっこんで送ってみたところ、無事②に進むことができてしまった。なんらかの形で登録したいぞ!という意思表示ができればいいらしい。転送してくれた職員さんありがとう。

 

②予約完了メールにて日付と時刻を確認する。

 予約が完了すると、「この日時にここへ来い。あとこのメールの注意事項を読んでおけ。」ととてつもなく長文のメールが送られてくる。日時の選択権はないので注意したい。人によっては日本にいる時点で①予約をする場合もあるそうだが、個人的には現地について1週間以内くらいにするのが最適と思う。…羊が予約したのは1ヶ月後だったがな!

 原則として、入国して3ヶ月以内に登録を済ませないとパスポートの仮入国証明が失効してしまい下手したら強制送還になったり、他のEU国に出国できなかったりアイルランドに戻って来れなかったりするので、現地についたら速やかに予約する方が良いとのことだ。

 

③管轄の警察署に行って手続きする。

<持ち物>

・パスポート

・ワーホリビザ(例のクソデカA4パウチ)

・€300を払えるクレカorデビットカード *現金不可なので注意

・正式な住所、電話番号を確認できるもの *スマホ等で提示できればOK

 

 これらを握りしめ、指定の日時に指示された警察署へ。羊は11/19 1630〜の回だった。1625ごろ現地に到着。ゴールウェイの場合は警察署を入ってすぐ右に登録用の待合室がある。羊が到着した時は中国人が4人ほど待っていた。

 

 メールには10分前に来たほうがいいよ?と書いてあるのに、実際は定刻になっても係員が現れず待ちぼうけ状態だった。1645ごろやっと係員がやってきて手続き開始。整理番号があるわけではないが、皆なんとなく空気を読みながら先に待っていた人から順々に手続きへ。

 羊の番が回ってきたのは1715くらい。どうみても次の1700からの回であろう人たちも続々と集まって待合室の席が埋まり始めた頃だった。コロナ禍における混雑回避のために予約時間が設けられているとのことだったが、残念ながらあまり機能していないように思われる。そう、それがアイルランド

 

 手続きの流れは以下のようになっていた。

 

・予約名を聞かれる。

 …係員はリストを確認していたが、どうやら羊の名前を見つけ出せなかったようだ!が、問題なく手続きは進んだぞ!

 

・パスポートとビザの提示を求められる。

 …パスポートとビザを元気いっぱい差し出そう!

 

・住所を聞かれる。

 …登録用&送付用の住所を伝える必要があるぞ!口頭でも問題ないそうだが、一歩間違うとカードが届かない可能性があるので、確認できる書類を手渡したほうが確実だ!スマホで問題ないぞ!係員は人差し指タイピストでとっても不安になるぞ!何事にも応じない広い心で臨もう!

 

・電話番号を聞かれる(住所と同じ)

 

・写真を撮られる。

 …右手にあるPC用のWEBカメラを見よ、と言われて見た瞬間撮られるぞ!ちなみにどんなふうに撮られたかはカードが届くまで確認不可だ!

 

電子署名を求められる。

 …手元にある電子サイン機で署名を求められるぞ!日本語はダメじゃないけど出来ればやめて、と言われたのでローマ字で書いたぞ!

 

・€300をむしり取られる。

 …タッチ決済できそうなマシンだったが、頑なにカード原本を要求されたぞ!支払えそうなカードは複数枚持っておくと安心だ!

 

・今後について説明を受ける。

 …営業日10〜15日ほどで登録した住所に郵送されますよ、という説明を比較的わかりやすい英語でしてくれる。言ってる意味が理解できるか!?と結構圧をかけて確認してくるので、自信を持ってOKと答えよう!(その後、係員がグーッドと言いながらポーズをとってくれるぞ!)

 

 そんなこんなで、2〜3週間ほどでカードが届くらしいので、気長に待ってみようと思う。

 

 最後は、昨日行ってきた郊外の街の様子をペタペタと。

オランモア城

地元で人気のあるパブ

知人が演奏していたバー

 オランモアという、ゴールウェイからバスで30-40分ほどの小さな街にプチ観光に行ってきた。こぢんまりとした街の中に雰囲気の良いパブが集まっていて、ゴールウェイの人の活気で賑わう感じとは少し違う、より日常的な温かい空気に触れることができた。時間があまりなく全く周りきれていないので、また今度再チャレンジしたいところ。

 

 明日は海辺のホテルで歌います。みなさん日曜日もご安全に!

サンタが街にやってきた

 本格的なクリスマスシーズンが始まった。

 町の中心にある広場には、観覧車が建てられ、メリーゴーランドが建てられ、ローラーコースターが建てられ…今やちょっとした遊園地と化している。

 マーケット用のお店もところどころ開き始めた。この状態がクリスマス当日まで続くらしい。掻き入れどきとはまさにこのことだろう。

 郊外エリアも至るところにイルミネーションが出現し、街全体がクリスマスモードの模様。ハロウィンの装飾をも使い回す強かさを評価したい。

 

 羊は地元のゴスペルグループに所属して、今現在怒涛の勢いでクリスマスソングを履修している。日本で聴いたことあるぞ!と思った曲でも全英詞のためリズムが全くわからず苦戦中である。よくわからん聖書で使う言葉にだけ妙に詳しくなる副次的効能付きだ。

 

 本日は夕方からゴスペルのコンサートに参加してきた。

 大きな栗(かどうかは知らんが)の木の下で、あなたとわたし、仲良く歌いましょということで、3つのゴスペルグループ合同で開催。偶然通りかかったギャラリーはもちろん、メンバーの孫が見にきていたりしてコンサートは大盛況だった。頑張って練習した甲斐があったメェねえ。今月は、町の大聖堂や隣町の修道院でのコンサートも控えているそうだ。

 

 ジャパニーズカルチャーオタクの友達が欲しくなり、この一週間は地域のオタクっぽいところの調査に赴いていた羊。

 地域で一番品揃えがいいと噂のオタクショップへ。売れ線は日本と大体一緒のようだ。写真を撮り忘れたが「いつのだよこれ」って言いたくなるような古い遊○王カードやポケカも売られていたぞ!逆輸入すれば高く売れるのではないか!?(英語版だけど。)ガンプラはなぜかユニコーンだけ売られていたぞ!なぜだ!俺がデュエルガンダムで埋め尽くしてやる!

 

 そのほか大学のオタサー的なコミュニティも見つけて、こともあろうか奴らは日常的にアニメ鑑賞会をやっていて、羊がサイトを見つけたその日の夜は『ぐら○ぶる』の上映会が開催予定だったぞ!なんだそれ!羊も混ぜてくれ!!というか外国人にあの日本の大学におけるわちゃわちゃ感みたいな世界観は伝わるのか…?酒文化は世界共通か…?

 当該コミュニティにはインカレ枠があるかどうか問い合わせ中である。公立の公認サークルっぽいので望み薄だが…。

 

 羊以外の日本人の友人たちは、飲んでいるときによくこっちのオタクに絡まれるらしいのだが、羊は近づき難いオーラが出ているのか全く話かけられることがない。今日も一人酒が進むメェねえ。

 そろそろパブ紹介第二弾を開催できそうな気がしている。来週あたりUPしたいところ。

 

 最近土日があっという間に終わってしまってとても悲しい。みなさん月曜日もご安全に…。(早起きしたくねえ!)