アイルランドワーホリ日記(2022~2023) ~ニート羊は英語で話す夢を見るか?~

我、古今東西の酒を愛する日本羊なり!ワーホリにかこつけてアイルランドでビール三昧。語学学習...?知らない言葉メェねえ。

年齢確認

 それは、全世界の低身長民を苦しめる悪魔の四文字熟語…。

チキンクリスプが美味しかったバー

 個人的な体感だが、アイリッシュは年齢確認が好きだ。多くのパブでは入口にスキンヘッドのコワモテなおっちゃんお兄さんが仁王立ちで立っていて、彼らはかなりの確率でスキンヘッド・半袖Tシャツ・刺青を装備している。そして、か弱い子羊がなるべく目を合わさないようにコソコソと店に入ろうとするタイミングを狙ってこう言い放つ。

 

Do you have a ID card?(たまに頭にAre you teenager?が付く)

 

 一番初めに年齢確認を受けたときは少し笑ってしまい、ノーノーアイムサーティーワン!と伝えてみたが、そのような誤魔化し(事実だが)は彼らには全く通じず、店の規則だから見せろ、と畳み掛けてくる。いや、羊の前に入ったおっちゃんは年齢確認されてませんでしたけど!?と反論してしまいそうになった口をつぐんで渋々とカードを探す。

 

 問題は、どのカードを提示するかだ。羊が携帯している身分を証明できそうなカード類は、学校の学生証(生年月日あり)、スチューデントリープカード(写真付き、24歳以上用)、日本の免許証(写真付き、生年月日あり*ただし和号)だ。本来はパスポートが最強なのだろうが、毎日持ち歩くのは怖すぎるので無携帯。クレカ類は年齢を証明できる要素がないため戦力外通告

 

 通っている学校自体が規模が大きく有名なので、先ず学生証から始めよ、ということで学校の学生証を出すことにしている。すると、どこに年齢が書いてあるんだ!と謎に詰められる。ここ!ここにBirthday書いてあるでしょ!1990だぜ!ベルリンの壁が崩壊した頃だぞなめんなよ!!と必死に指で提示する。は?1990?嘘だろ?大体とても怪訝そうな顔をされる。この時英語があまり得意でない感を出すとより効果的だ。あ、コイツには何言ってもダメだわという諦めが生じるらしく、20%くらいの確率で、よくわからんがもういいよ、と通してくれるナイスガイが存在した。友人と行っている場合は自分の番を最後にしてもらって、先に通った友達にまだ?みたいな雰囲気を出してもらうと成功率が上がる。(なぜかヨーロピアンやブラジリアンたちはあまり年齢確認されない。)

 

 この時点で通過できないと、次は顔写真の貼ってあるものを出せ!と要求される。どうやら学生証の信頼性は著しく低いらしい。免許証の方が情報がいっぱいあるしな、と思い追加で免許証を差し出すと、日本のものだから信頼してくれているのか、もう読むのも面倒なのか、通ってヨシ!と許可を得ることができる。日本だったら、署っ引かれるのはお兄さんの方だと思うと解せないメェねぇ。

 

 なら、初めから年齢証明もできて顔写真もあるリープカードを出せばいいじゃない!と思いつき、次の店ではカード一枚戦法を取ってみるものの、IDカードだせって言ってんだろゴルァ!と軽く嗜められ、碧い羊は震えながら学生証と免許証を差し出した。通ってヨシ!

勝利の美酒

 日本にいた頃は、(地域柄かもしれないが)年齢確認を受けたことはあまりなく、特に飲み屋に一人で入る時点で、さては未成年じゃねーなテメー感が出ているので、IDカードを出せと迫られたことは大人数で飲み会をする時くらいだったように思う。そういった意味ではアイルランドはパブが開放的な分、年齢にとても厳しいように感じる。スーパーでブッシュミルズを買った時は玄人感が出ていたのか年齢確認はされなかったが…。

 

 ここまで執拗に年齢確認をされると、日本で解せなかった年齢確認にまつわる出来事を思い出す。というか掘り起こされるという方が近いか…。

 

 大学生の頃、池袋のロックアップ(閉店してしまったメェね…)に行きたい!とサークルの先輩が言い出して18時に駅集合、1830から予約が取ってある、という状況になったことがある。駅から会場までは徒歩5分程度なので、店に入る前に中途半端な時間ができてしまって、同じビルにあるゲームセンターで適当に時間を潰そうという流れになった。

 

 確かその時は大学生5人くらいのメンツで、一番年長の先輩(低身長童顔)、羊(低身長)、言い出しっぺの先輩、羊の同期、先輩という順番でゲーセンの入り口に当たるエスカレータに乗ろうとしたところ、エスカレーター下にいたお姉さんに静止された。

 

「16歳未満の方は18時以降入店禁止なので…年齢確認お願いできますか?」

 

 もちろん一同爆笑である。最年長の先輩が大学の学生証を差し出したところお姉さんも苦笑い。どうぞどうぞとなって事態は収まるかと思いきや…

 

「すみません、念のためみなさんいいですか?」

 

 絶句する羊。渋々学生証を差し出した。いまだにアレは先輩のせいだと思っているのだが、羊のせいもあったっしょwwwwwと先輩に反論されるが、羊は先輩のせいだと思っている。

 

 というわけで、みなさん日本のゲーセンとアイルランドのパブに入る時は年齢確認のできるIDカードを忘れずに!月曜日もご安全に!