アイルランドに移り住んで早3ヶ月…。(早すぎるヨォ!)だいぶ生活にも慣れてきたので、本日は羊が選ぶ、アイルランドの最強ポイント5選をご紹介しよう。
その1「数え切れないほどのパブ!パブ!パブ!」
羊が住んでいるのはアイルランドの西に位置するゴールウェイという都市。日本で例えると、ポジション的には大阪か名古屋か、といった立ち位置で、山手線で例えると、街の規模は高田馬場、大塚、目白あたりに近い。が、そんなコンパクトな街の至る所にパブ!パブ!パブ!と飲み屋がひしめき合っているのだ。
パブ巡りをするもよし、お気に入りのパブを見つけて入り浸るもよし、飲み屋にはまず困らないと言っていいだろう。どうやって生存競争を各々が勝ち抜いているのかは本当に謎である。日本でも上野のアメ横の一部がパブ街になったらいいのに…、と妄想を膨らませている。
その2「ビールのタップが10種類ほど常備されている!」
日本では、各飲食店ごとに契約している生ビールが決まっていることが多い。例えば、一番○りを生で出すお店には、スー○ードライやプレミアム○ルツ提供されないのだ。そのため、本当は黒○ベルが飲みたいのに…と思っても客側には選択権はない。お店が契約している生を美味しくいただく広いマインドが必要だ。特に、ビアガーデンのようなイベントもので好きな銘柄に当たるとテンション爆上げ(「分かってるな。」とか言い出して沢山飲む)、外すとテンションガタ落ち(せめて量で得しようと暴飲に走る)という状況を、飲兵衛の方々なら一度は経験したことがあるのではないだろうか。
が、アイルランドではそんなもの慣習は存在しない。どこのお店にもギネスがあるのはもちろんのこと、ハイネケン、カールスバーグといったような全世界的に有名なビール、ゴールウェイの地ビール、周辺地域のクラフトビール…といったタップが色とりどり、よりどりみどり揃えられているのである。
お気に入りの銘柄に飛びつくもよし、たまには別のものに手を出してみるのもよし、自分の中でビールローテを作ってもよし。まさにビール好きのためのテーマパークと言えるだろう。
*補足:ビールの好みはそれぞれあれど、やはり日本のビール(特に主要メーカー各社のドラフト)は非常に質が高いと思います。ある意味でそれは、流通の独占によってコンスタントな利益を確保するという産業構造の恩恵が、実際の品質維持及び向上に適切に反映された形なのだと感じました。I'm not sure!(知らんけど!)
その3「注文しなくてもパブに居座れる」
これは、おそらく日本人からすると最も奇妙な文化であるが、パブとして経営している店のほとんどは、店員が客を認識しないシステム、になっている。お通しの文化はもちろん存在しない。それどころか、人数を聞くとか、席に通すとか、来店確認そのものが全く必要とされていないのである。日本で例えると、チェーンのカフェ文化に一番形態が近いと言える。
パブに入ったら空いている席を適当に陣取って、バーカウンターに注文をしに行く。その場ですぐ飲み物が用意されるので、注文した分だけ即支払って自席にセルフで持って行く。飲み終わったグラスは適当においておけば店員さんが回収していく。そんなスタイルだ。
このシステムの奇妙な点は、パブに入って何も頼まずにちょっと座って帰っても誰も何も言わないことだ。入場料なんてものはないので費用は0だ。マナー違反かどうかは置いておいて、これが成立してしまう点がこちらのパブの面白いところである。
これが実際何に効いてくるかというと、あまり飲まない人でも付き合いでパブに入りやすい、という点が一番大きいだろう。飲み好きのペースに合わせて気を遣ってウーロン茶を頼む必要はどこにもない。基本はキャッシュオンなので、飲めない人が割り勘で損をすることもない。お会計を一緒にする必要がなければ、遅れてきても先に帰っても全く問題ない。
アイルランドの環境下では「飲めるからパブが好き」という人々と同じくらい、「飲めないけどパブが好き」という派閥が強く、一杯で3時間近く喋っている猛者も珍しくない(マジでよくいる)。あくまでお酒はオプションで、コミュニケーションをとる場所としての意味合いが大きいのだろう。人と会話をしたいときにはカフェではなくパブへ行こう!
その4「チャージなしの生演奏をパブで聴ける」
アイルランドのパブといえば、そう、毎晩決まった時間にスケジューリングされている生演奏によるミニコンサートである。大きなパブなら専用のステージがあり、小さな規模のところだと客席の一部を演奏エリアにしているところも少なくない。チャージ?チケット代?そんなものは存在しないので、もし気に入ったら演者に直接チップをあげると喜ばれる。(演者はお店からもある程度の出演料をもらっているのでチップは任意で良い)
つまり、その3「注文しなくてもパブに居座れる」と合わせれば、あら不思議!「注文しなくても椅子に座って生演奏のコンサートを鑑賞できる」に早変わり。ノンアルコールで演奏を楽しむもよし、酒に浸りながら聴くもよし、会話のBGMにしてもよし、ステージ前で踊り狂ってもよし、である。
ジャンルは各パブごとにばらつきがあり、さらには同じパブでも曜日によって差がある店が多い。大体のジャンル分けは、伝統音楽/カントリー&フォーク/ロック&ポップス/ラテンR&B(店選びが必要)/ジャズ(レア)に大別される。いわゆるアイリッシュやケルトのようなコテコテな伝統音楽を聞いてみたい場合は、それを専門にやっているパブか、大きなパブの平日前半を狙うといいだろう。
その5「パブが昼からやっている」
日本の居酒屋文化も素晴らしいが、やはりアイルランドの特筆すべき点としては、パブが昼からやっている、この一言に尽きるだろう。日本で「今日は昼間っから酒が飲みてぇな〜」と思っても、近くで営業しているのは磯丸○産だけ(いつもありがとうございます)というケースは、東京の飲兵衛なら誰でも(以下略)。
安心してください、アイルランドのパブは大体11時くらいからどこもやってます!!ランチメニューを展開しているパブも多いので、レストランの代わりににもできるし、昼からビール!ももちろん可能である。ランチビールじゃなくて夜と同じパイントで頼める点がポイント高いっすね!多くのパブにはテラス席が併設されているので、天気が良ければ外で一杯ひっかけながら人間観察に勤しむのもまた一興。一人0次会が気軽にでき、なんならPC作業もできてしまう。そして、なぜか昼から飲んだくれてる奴がそれなりにいる。(コイツら何してんだ…?)雰囲気的には上野のアメ横に近い印象だ。
…いかがでしたでしょうか?本日は、2022ワーホリ羊が選ぶ!アイルランドのここが最強<5選>をお届けしました。皆さんも、アイルランドに訪れた際には、ぜひ体験してみてくださいね!
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パブ文化マジですごいメェ。裏を返せば…(ゲフンゲフン)。ということで、次回は逆にアイルランドのここはちょっと…、的なものも紹介できればと考えています。
あと書ききれなかったがギネスが安い!羊は一生分のギネスを飲むと決めた。日本も(仕入れか関税か分からんが)もっとギネスが手軽に飲めるようになるといいメェねえ。
ということで今日は華金!これから飲みに行ってきます!