アイルランドワーホリ日記(2022~2023) ~ニート羊は英語で話す夢を見るか?~

我、古今東西の酒を愛する日本羊なり!ワーホリにかこつけてアイルランドでビール三昧。語学学習...?知らない言葉メェねえ。

お湯が出るありがたさを噛み締めて

 日本人はお湯が好きだ、と羊は思う。

 

 あまり土地の余裕がなさそうな都内でさえ、ここは温泉が出るよ!というPR文をよく見るし、水道橋に大規模なスパ施設もあれば、温泉ではないが無数の銭湯がある。羊が都内に住んでいた頃は、大浴場付きのジムを契約して日々の疲れを癒し、たまのご褒美で月5〜6回くらい家の近くの銭湯に行っていた。年1〜2回の温泉旅行や帰省はまさに心のオアシスだ。

 

 だが、アイルランド(少なくとも今住んでいる生活圏内は)には温泉がない。スパ施設もない。スパと銘打ったサウナしかない。インターネットがまだまだ未発達なので見つけ出せていない可能性はあるが、それでも日本なら地域のスパ施設や銭湯の場所はなんとなく皆が知っているだろう、というあの感覚がない。これはとんでもないカルチャーショックだった。

 

 まず、お風呂とかその前に、家でお湯が出ない。お湯を使いたいときは一部屋を丸々使った謎のボイラー室(水を使うたびに声を上げるのでうるさい)を開け、湯沸かしダイヤルを捻らなければならない。そして、最近引っ越した学生マンションの場合、十分な温度のお湯が出るまでに30分は最低でもかかってしまう。ちょっと洗い物をしたい、朝起きたときに顔を洗いたい、と言ったときにパッとお湯が出ないのは羊にとって想像を絶するストレスだった。

 

 この悪夢はとどまるところを知らない。そう、問題はお風呂タイムだ。上述の通り30分待てばお湯が出るようになるので、今のうちにシャワーをと思ったらとんでもない。はじめに髪をすすいでる途中でお湯がぬるくなり、そのあとは水風呂だ。意味もなく広いバスルームには暖房の類がなくナチュラルに極寒だ。今すぐ外に飛び出して、キッチンの電気ケトルを引っ張り出したいところだが、なんとこのマンションは男女混合施設。と、飛び出せねえ…!

 

 諦めて真水を浴びる。次の日に風邪を引いた。もう嫌だ。

 

 つい数日前まで住んでいたホームステイ先は、普通にひねればお湯が出る環境だったためとても幸せだったことを思い出す。なんだか僕もう眠いよ…パトラッシュ…。

 

 いや、まあ学生寮なんてね、あれでしょ、四畳半でトイレ風呂供用で、そんなもんでしょ。と、家賃3万円とかだったら思うだろう。が、なんとこの学生マンション、「最寄り駅徒歩2分!メトロ、JR、都営線3路線使用可能(すべて徒歩5分以内)とかいう都内アパート」の家賃2ヶ月分なのである。マジでやってられん。流石に光熱費は込みであるが、食費は自分持ちだし、家事も自分たちでやらなければならない。食事付き、家事はオーナー担当のホームステイの方が安いってどういうことだろうか。学校のスタッフさんには学生マンションの方がいいよ、と言われたが、料理が大好き!とかでなければホームステイをお勧めしたいところ。金額が違いすぎる。

 

 新しいマンションでの暮らしも4日目に突入し、湯沸かし器を付けてから1.5時間待機してシャワーを浴びる生活に落ち着いている。せっかくバスタブがあるのに湯を張っている時間がもったいないという皮肉な状況だ。それだけ満を侍してもシャワーは15分待たずにぬるくなる。

 

 小ネタではあるが、この湯沸かし器、電気代が相当やばい代物らしい。てか、電気代節約しろ節約しろ、と国単位で言ってるにも関わらず、なんで電気使う物ばっかりなんだよ!湯沸かし器、食洗機、ドラム式洗濯機、電気ヒーター…てかまず建物の防寒性をあげよう!隙間風が寒いんだよ!部屋の布団がなんで夏物なんだよ!毛布一枚追加しとけば暖房消せるかもしれないだろ!

部活で夏合宿に行ったときみたいな布団

 日本と比べるとアイルランドでは様々なものが非効率だと感じる。その分、昔ながらの建物や文化が淘汰されずに日常に根付いているというのもあるかもしれない。が、日本で育った身としては生活はかなり不便と言わざるを得ない…。やっぱり日本すげえよ…。羊はお風呂に浸かりてぇよ…。

 

 テンションマックスな日も、テンションダダ下がりな日も、大体交互にやってくるのだが、それでもどちらも来てみなければ体験できなかったことなので、1年くらいまあこんな生活もいいか…と思える日が…来るといいな。お湯…。

 

 友達から梅酒の瓶をもらったので、今日は梅酒のお湯割りにしようと思います!みなさん、金曜日もご安全に!