海の見える街ゴールウェイには、なんとアイルランド国立水族館があるということで、せっかくなので街歩きがてら出掛けてみることにした。
前回訪問しようとした際は、謎の昼休み(12ー15時までクローズ)があり諦めてしまったのだが、今回は通し営業だったため無事に入館することができた。学生証があれば€11で見学できる。
扉を開いた直後に現れたのは、数分に一度どでかい水の塊が降ってくる謎の水槽であった。説明文によると、本物の海だよ〜〜と魚を騙すためにこの装置にしているのだとか。なんの前触れもなく急に来る上にかなりうるさいので、驚かされることが苦手な人には少し酷かもしれない…。
順路案内に従って、階段で2階へ。日本の水族館のようにガラス張りの大きな水槽が並ぶことはなく、基本は、上が開いている水槽に魚がブチ込まれているというスタンス。飼育員側は楽かもしれないが、子供が手を突っ込んだり食べ物を入れたりしないか少し心配になる。水族館というよりも博物館みたいな雰囲気だと思った。
そのほかにも、4択クイズを出してくるが答えを教えてくれないミニシアターを鑑賞したり、ライトアップされているクラゲのハリボテを眺めたりしながら先へ進む。
突如コーナーに現れた#Our Ocean。そのハッシュタグはどこにどう使えというのだろうか。水槽の中よりも周りの鳥の模型の方が手が込んでいるという矛盾である。
階段を降りて再び1階へ。陽の光が差し込む2階とは対照的に、1階の展示は全体的に少しダークな雰囲気だ。水槽より賑やかしの展示物の方が豪華なことにも段々と慣れてくる。
巨大なタコとアナゴを発見。美味しそうだな、と思ってしまうのはもはや日本人の性である。
ようやく(?)水族館らしい巨大水槽が出現。XX時から餌やりタイム!とかそういったエンタメは一切ない。来館者に媚びない強い意志が伺える。
フィッシャーマンらしきおっちゃんと水槽。ちゃんと腕もつけたげて。そんなこんなでツッコミを入れながらも小一時間ほどで館内を周りきることができたのであった。ー終劇ー
この水族館、哺乳類がいねえ!!!!!
アシカがいない?カワウソがいない?イルカがいない?オルカはおるか?ああ、ここにはおらんか!なーんちゃって…。哺乳類に限らずも、ペンギンやペリカンのような生きた鳥類も展示されていなかった。ちなみに、1枚目の画像で水族館のロゴにタツノオトシゴが添えられているにも関わらず、タツノオトシゴもいません。
ショーをしろとまでは言わないが、流石にガッカリ感が否めない。学割€11は日本円で1500円程度。国立ではないが、参考までに池袋のサンシャイン水族館は大人2000円である。上野に数多ある国立系の施設を想像していると痛い目に遭う。それがアイルランドクオリティ。
ただ、あくまでこれは水族館素人の目線からの感想であり、お魚博士の人からするととても興味深い施設なのではないかと思う。その理由は、1階施設の展示生物のおそらく8割以上がレッドリスト(絶滅危惧種)登録されているものだったからだ。もうその赤いキャッチロゴいる?ってくらいレッドリスト、レッドリスト、レッドリスト…。集めてくるのはもちろんのこと、飼育にも相当な労力とお金がかかっているに違いない。(そうであってくれ。)
アイルランドには水族館が数えるほどしかないので、ゴールウェイに立ち寄った際は海辺の散歩がてら寄ってみてもいいかもしれない。お土産屋さんの水族館と関係ないものを眺めるのもまた一興。日本のエンタメ施設ってすごいな、と心から思えるはず。
1ヶ月ほど一緒に暮らしていたターキッシュガイを見送り、3LDKで一人暮らしをしている羊。これからしばらくは家でカラオケができるメェね。今日は歌いまくりたいと思います。
日曜日もご安全に!