アイルランドワーホリ日記(2022~2023) ~ニート羊は英語で話す夢を見るか?~

我、古今東西の酒を愛する日本羊なり!ワーホリにかこつけてアイルランドでビール三昧。語学学習...?知らない言葉メェねえ。

その日、羊は思い出した…

 羊は極度のメシマズだったという恐怖を…。大型巨人?生身のベル○ルトをお手製料理で潰せば一発メェね!お誕生日おめでとう!!羊も32歳になったぞ!!

 

 冒頭の通り、羊は料理が下手なのだが、それでも日本の環境では13年近く一人暮らしをしてきた猛者である。面構えが違う。大都会TOKIOでは犬も歩けばコンビニにあたるし、持ち帰りが半額になるピザ屋もあるし、牛丼すた丼なんでもアリである。はす向かい同士のライフとサミットは今日も静かなる戦いを繰り広げている。自然な流れでボー○バトル!

 

 今の寮の近くも、はす向かいではないにしろほぼ横並びにDUNNES STORE、TESCO、Lidlといった超ビッグスーパーが並び、買い出しには困らないどころか、ゴールウェイ屈指の便利なエリアと言って差し支えないだろう。が、それはあくまでも自炊民にとってであり、メシマズ民には何の利益もないのだ。(酒飲みには嬉しい)

 

 羊は卵を買った。醤油とみりんと砂糖があれば美味しい味玉が作れると思ったからだ。羊はインゲンを買った。とりあえず緑っぽいものを入れておけば味噌汁が美味いと思ったからだ。羊はカットサラダを買った。ドレッシングをかけておけばそのまま食べられると思ったからだ。どうだ…美味しい料理は作れたか…?

 

「料理って…何だっけ」

 

 やってられん!もう日本に帰る!!!

 

 羊の料理の腕の問題なのか、こちらの食材の問題なのか、もはや羊にはわからない。生ハムとスモークサーモンとオリーブとチョコレートとサワークリームオニオンチップス(と酒)でのらりくらりと躱してきたが、それすら味が単調ですでに飽きてきている。

 

 昨日は日本の友人たちが開催している恒例の忘年会にリモートで参加してきた。見慣れた先輩宅には日本の酒と肴が並ぶ。アイルランドの現地時間は朝10時。よだれがとまらメェ…。カッコつけてアイリッシュウィスキーを飲んでみたが、みんなで飲む角のほうがうまそうだ。机の上のサッポロの空き缶が羊を嘲笑っているように見えた。そのまた前の日には、友人から送られてきた行きつけの居酒屋の飲み会風景にやられていた。そこでは周年記念で静岡麦酒の生樽を出していて、画面には浜松餃子とか、富士宮焼きそばとか、地元のご当地グルメがすでに食い尽くされた形で誇らしそうに撮影されていた。

 

 な、なんだこの虚無感は…。忘年会がお昼過ぎにお開きになり、時間を持て余した羊はちょうどチェン○ーマン(アニメ)の1期が終わったことを知って、トルコ人も留守にしていることだしと、途中で溜めていたところからリビングで一気見することにした。原作よろしく、最終回で早川家は打ち上げをしていた。食卓の上には酒と肴が並ぶ。こんなの…絶対おかしいよ…。こともあろうかトルコ人は例の大会のシーンで帰ってきてドン引きしていた。

 

 あまり自炊する気にもなれなくて、流石に何か食べないと良くないかな、と思ってキッチンへ行くと、そこには料理に熱中するトルコ人が。彼はなぜそんなに料理が好きなのだろうか。邪魔しては悪いと思いそそくさと退散する羊。部屋でテキトーにウィスキーを飲んでいると、ああもうご飯いらないかも、と脳がバカになって夕食を食べ逃す日々だ。醤油とみりんが手に入った時にウキウキしながら作った味玉が腐っていたようで、食べたことないような酸っぱい味がした。羊は直感した、これは…食べたら絶対に体壊す…と。人間の味覚センサーはすごいメェね…。

 

 日本にいたときは自炊ができなくてもどうにでもなったが、ヨーロッパの片田舎では自炊=ライフラインと言えるかもしれない。買ってもメシマズ、作ってもメシマズ、まさにデスゲーム。1月末には新しいホームステイ先に引っ越す予定なので、ひとまずそれまでの辛抱だ…。もし更新が止まったら…時々でいいから…思い出してください。

 今日も今日とて夕飯を食べ損ねたので、ギネスでチャージして寝ます。ハッピーバースデー羊。皆さんも良いお年を!