アイルランドワーホリ日記(2022~2023) ~ニート羊は英語で話す夢を見るか?~

我、古今東西の酒を愛する日本羊なり!ワーホリにかこつけてアイルランドでビール三昧。語学学習...?知らない言葉メェねえ。

日本ギネスVSアイリッシュギネス

本日は、多くの飲兵衛が気になっているであろう…「ぶっちゃけギネスって、日本とアイルランドどっちが美味いの?」問題に切り込んでいこうと思う。

日本の技術は世界ぃいいいいい!

日本人には、他者を慮る性質があると思う。それは酒においても同様で、「この酒はこの飲み方がうまい」「このつぎ方がうまい」「この料理と合わせるのが良い」と、酒界ではその酒をいかに活かすか、に情熱を注いでいる。洋酒においてもその基本方針は全く違わない。

 

ギネスは、黒ビールのこってり感を活かしつつも、マイルドな味わいが売り。お店レベルで言えば、どれだけマイルドに注げるか?に全てがかかっていると言っても過言ではない。故に、日本でギネスを扱っている店舗では、いかに本場のギネスらしいマイルドさを失わずに注げるか、が腕の見せ所となっている。

 

その緊張感からか、日本で味わうギネスはとてもマイルドで、羊が知る限りはとても美味しくいただける。チェーン店のHUBさんですら超丁寧に注いでくれる。日本で飲むギネスは、とてもマイルドだ。これは、ギネスストア(ダブリンにあるギネス社のエンターテイメント施設)における「いかにギネスは繊細に作られているか」という根本的な命題に寄り添う形になっていると思う。日本の共感力と技術は世界一。

 

注ぎ方、コンセプトへの寄り添い方、としては日本の圧勝で、アイルランドのめちゃくちゃ老舗のパブでも、日本のこだわり抜いたアイリッシュパブには勝てないとすら思う。

ビールの味を決める手立ては、丁寧さだけじゃない

しかしながら、羊としてはアイリッシュのギネスも大好きだ。ここには、日本には決して真似できないポイントがある。

ビールの決め手は新鮮さにあり

日本ギネスとアイリッシュギネスの間で大きな開きが出るのは、この新鮮さだ。ビール好きなら肌感でわかるかもしれないが、その樽がどの頻度で空くかということ。熟成がヨシとされる酒はともかく、生ビールは新鮮さが命だ。樽の中身だけでなく、それを通ってくるドラフトの管、これも味に影響する。

 

アイリッシュのギネスはとにかく新鮮だ。お店が10時に開いて、一番初めにきた常連客がギネスを頼む。その後もその勢いは止まらず、深夜1時までギネスが出続ける。週末には、でかい樽が常に交換されていく。

 

日本のギネスは、HUBのようなチェーンであれば昼に出るかどうか。本番は夜だが、ラガーや他のリキュールが人気で、チラホラ注文が入るくらい。もちろん、その日のうちに樽が空くことはほとんどない。

 

回転数(オーダー数)の違いから、新鮮さにおいて日本のギネスがアイリッシュギネスに勝ることはおそらく未来永劫ないと思う。だってこっちの飲兵衛は「とりあえずギネス」なんだもの。

 

羊はこれまで4件ほど飲食店でバイトをした経験があるが、ドラフト系に言えるのは、リアルに回転数命である。1日のうちにどれだけドラフトが出ているかによって、味は全然違うのだ。1日に1杯しか出ないドラフトの味が、1日に何百杯も出るドラフトの味には、もっこらひっくり返ってもなれないでしゅ…。

あなたはギネスに何を求めるか

ビールの良さを引き出す注ぎ方にこだわるなら日本ギネス。新鮮さを求めるならアイリッシュギネス。ビール付きにとって、これほど頭を頭を悩ませることはないだろう。でも安心してください、どっちも美味しいです。

 

アイリッシュの、粗々しく新鮮なギネスも美味い。日本のマイルドで丁寧なギネスも美味い。正直羊には甲乙がつけられない。願わくば、日本でどちらも経験できればハッピーなのだが、日本での消費量が少ない以上、日本でアイリッシュギネスを味わうのは難しい。隣の芝は今日も青々と茂っているメェね。

お互いを体験して悪いということはない

日本でしかギネスを飲んだことがない飲兵衛には、ぜひアイリッシュで本場のギネスを楽しんでもらいたい。これは羊から呼びかけなくとも「金と暇があればアイルランドに行ってるよ!!!」という人が多いのではないかと思う。

 

逆に「アイルランドギネス以外は認めん」という方、ぜひ日本で色々なギネスを経験してみてほしい。羊の経験上は、注ぎ方やマイルドさは日本ギネスの方が上だと思う。日本ギネスを嫌厭するには…まだ…早いっっ!!!

 

これは酒飲みあるある(だと勝手に思っている)なのだが、酒は全部違って全部美味い!

 

これは羊が大学生だった頃…焼酎と瓶ビールの合いの子になっているであろう150円の瓶ビールがあり、それをビールと捉えると飲めたものではないのだが、その店のオリジナルビールとすれば意外とイケる、という経験譚に基づいている。あのビールの味は、マジであの店しか出せない(し、経験したこともない)。基本的にビールは甘味とあまり相性が良くないのだが、あそこの謎ビールはお通しのアルファベットチョコとめちゃくちゃ合うのだ!!!!わっしょい!!!!

 

アイリッシュ原理派の皆さんには、是非毛嫌いせずに、日本独自のギネスを楽しんでほしいメェねえ!ギネスと思わなければ大丈夫メェよ!

日本で日本流ギネスが飲めるって、それだけで超幸せなことだと思う。みんな、卸してくれているキ⚪︎ンさんに敬礼!羊は日本のギネスが恋しいぞよ〜〜。



一部には、羊の紹介文が酒クズになったと気づいた人がいたらしいので、噂に相違ないように酒クズ記事を書いてみました!月曜日もみなさん、レッツギネス!